赤いニキビ跡のある顔

ニキビ跡の赤みは、2ヶ月~半年かけて治療して治すのが一般的だ。
もっというならば、半年や1年経っても赤みが消えない場合だってある。
この私も数ヶ月の辛抱だと思っていたが、結局綺麗に治ったのは1年経ってからだった…という経験もある。

しかし、完治するまでに時間がかかってしまうのには、ちゃんとした原因があるので安心してほしい。
この原因さえしっかり抑えて対策すれば必要以上にニキビ跡の赤みと必要以上に長い付き合いをせずにすむといっても良いだろう。
今回は、ニキビ跡の赤みが長引くその原因のひとつ、「ターンオーバー」について紹介しよう。


ちなみに、ニキビ後の赤みそのものについて知りたい場合は、「ニキビ跡の赤みができる原因は肌の内側の「炎症」」で詳しく紹介しているので、こちらを読んでほしい。

ターンオーバーによって肌は常に生まれ変わっている

ニキビ跡の赤みはどうして治るまでに時間がかかるのか。
その原因を知るには、肌の「ターンオーバー」という機能をまず知っておこう。
ここからは、この機能について紹介する。

ミルフィーユのような構造の肌

人の肌は、私が思うにミルフィーユだ。
これはケーキのように甘いとか、そういう意味ではない。
ご存知のようにミルフィーユは美味しい生地が何層にも重なっているのが特徴である。
それと同じように、肌も1枚でできているのではなく「複数の層」からなっているのだ。

具体的にその層について説明してみよう。
まず、人の肌は大きく分けると、内側から

  1. 皮下組織
  2. 真皮
  3. 表皮

の3つに分けられる。

この中の表皮は更に「基底層」、「有棘層」、「顆粒層」、「角質層」と別れるのだ。
初めてこういった作りになっていると知った時、私はずいぶんと驚いたものだ。

ターンオーバーとは、肌が持つ機能のひとつだ。
とはいっても、これは肌の全ての層が行っているのではなく、「表皮」でのみ行われている。

肌が生まれ変わるその仕組

ターンオーバーによって表皮では何が行われているのか。単純にそう疑問をもつ人もいるだろう。
その答えとはずばり、肌の「代謝」や「生まれ変わり」というやつだ。

私達の肌はいつも同じものではなく、常に生まれ変わっているのが基本だ。
ミルフィーユで言うならば、1番上の生地がずっとそこにあるのではなく、時がくれば剥がれおち、その下の新しい生地が今度は1番上の生地となる。
そしてまた時がくれば剥がれおち、そしてその下の生地が…という繰り返しを行っているのである。

傷口が肌にできると、やがてそれはかさぶたとなり、最後には剥がれ落ちる経験は多くの人にあるだろう。
これも、ターンオーバーという機能により肌が生まれ変わっているからだ。
以下からは更に具体的に説明してみよう。

① 新しい肌細胞の誕生

ターンオーバーによって生まれる肌は、一体どこからやってくるのか。
それは表皮の1番内側にある「基底層」という場所だ。
ここで肌細胞がまずは誕生する。

② 顆粒層まで押し上げられる肌細胞

① で誕生した基底層は、次に角質層に向かっていく。
その間に通るのが有棘層と顆粒層である。
この過程では、美しい肌には欠かせない成分「セラミド」も作られている。

③角質層で肌を健康に守る

有棘層と顆粒層から更に押し上げられた肌細胞は、最終的に角質層にたどり着く。
肌の1番表側に位置する角質層が担う役目は、肌を守り美しく保つことだ。
肌の水分が蒸発してカサカサの肌になったり、ホコリや菌によって肌がダメージを受けてしまわないのも角質層のおかげである。
こんな風になんとも心強い役目を果たしてくれる角質層だが、実は死んだ細胞の集まりでもある。

④ 垢となり剥がれおちる

③ で肌を守る役目を果たした角質層は、やがてそれを終える時をむかえる。すると私達も良くしっている「垢」や「フケ」となり剥がれ落ちるのである。

ターンオーバーは、①~④の流れを繰り返し肌の代謝を行っている。

長引く3つの原因

ここからは、いよいよニキビ跡の赤みが長引く原因とターンオーバーの関係についての紹介だ。
以下からは、主に3つに的を当ててそれぞれ紹介してみよう。

①何度かターンオーバーを繰り返して赤みが消える

ニキビ跡の赤みができる場所は、表皮でいうなら「有棘層」だ。ここにできた赤みはどうなるかといえば、お分かりのようにターンオーバーによって角質層にまで押し上げられるのである。
ここで赤みは垢となり肌から剥がれおち、美しい新しい肌がそこに顔をだす。
と、言いたいところだがそうはいかない。
実は、ターンオーバーを一度行ったくらいで赤みはすんなりと生まれ変わってはくれないのである。

赤みは何度かターンオーバーが「繰り返される」ことで、消える。
その消え方はある時突然肌からすっきりと消え去るのではなく、徐々に薄く、小さくなっていくのが特徴だ。
これがまず1つ目だ。

② ターンオーバーの周期

2つ目は、1度のターンオーバーに必要とする日数について。
これは「28日」と、およそ1ヶ月近くも要するものだ。

赤みは一般的に2ヶ月~半年かかると言われているが、ターンオーバーの回数に変えてみると「2回」や「6回」ということになる。
つまり、赤みがターンオーバーによって消えてくれるまで、2ヶ月や6ヶ月は見ておいた方が良いということだ。

③周期の乱れ

3つ目の原因は、ターンオーバーの周期の乱れについて。
ターンオーバーに要する時間は28日と紹介したが、こちらの日数は全ての人に共通しているものでない。

28日は健康で美しい肌が生まれ変わるための「理想的」な時間であり、時間をかけすぎどころか優秀なターンオーバー周期なのである。
気をつけておきたいのは、28日よりももっと長い時間が必要となるケースがあることだ。これが周期の乱れである。

周期が乱れた肌は、それだけ肌の生まれ変わりが遅くなってしまう。
ニキビ跡の赤みがいつまで経っても消えないのはもちろん、くすみ、シワ、乾燥などの肌トラブルまで招いてしまう。
2ヶ月や半年経っても赤みが消えないならば、ターンオーバーの周期を疑ってみるのも良いだろう。

ちなみに周期の乱れは28日よりも「短い」場合も、これに当たる。
長すぎても短すぎても良くないのだ。

効果的な治療の為に

ここで紹介したように、ニキビ跡の赤みが長引く原因としてターンオーバーが深く関係している。
何度かターンオーバーが繰り返されることで肌が生まれ変わったり、これの周期が理想的な日数で行われているかどうかがポイントになってくるのだ。
この原因を理解しておけば、効果的な赤みの治療も行えるはずだ。
例えば、「ターンオーバーの周期を乱さない対策」もそうである。
こちらの対策のひとつ「食事の見なおし」については、「今日からできるニキビ跡の治療「食事の見直し」」で紹介しているのでチェックしてほしい。

ニキビ跡】の関連記事
  • メガネをかけた男性
    赤紫のニキビ跡は正しい治療で治せる
  • シミができた顔
    茶色のニキビ跡の原因は「メラニン」
  • 月
    クレーターの「種類」とそれぞれの「特徴」
  • 食事を楽しむ人
    今日からできるニキビ跡の治療「食事の見直し」
  • 赤いニキビ跡のある顔
    ニキビ跡の赤みとターンオーバーの関係
  • 鏡でチェックする女性
    ニキビ跡の赤みができる原因は肌の内側の「炎症」
この記事を読んだ人はこちらの記事も読んでいます。