シミができた顔

ニキビ跡には大きく分けると、赤み、紫、茶色と3つの色がある。

クレーターのように肌が凹むわけではないけれど、こういった色味が跡として残る為、同じく目につきやすい。

ここでは、この3つのうちのひとつ、「茶色」のニキビ跡について紹介する。

今、あなたがこの茶色のニキビ跡に悩まされているなら、まずはここでその基本について知っておこう。なぜならば、それは今後行なう治療にも役立ってくれるはずだからだ。

治療期間がそれなりに長く必要になる茶色のニキビ跡だが、これは必ず治せるものだ。

確実に治す為や、先程挙げたクレーターとして肌に残さない為にも、これがどういった仕組みで肌に残るのかその仕組を知ろう。


以下からは、この内容ついて次の7つの項目にわけて紹介する。

  • 肌の色素沈着
  • メラニンとニキビ跡の関係
  • メラニンが生成されるまで
  • 基底層にあるメラノサイト
  • ターンオーバーで消える
  • メラニンが生成されるまで
  • 表皮で起きているから治療ができる

それでは、早速本題に入ろう。

肌の色素沈着

ニキビ跡の赤みに関してだが、これは肌の内側で炎症が起きているのが特徴である。

これについては、ニキビ跡の赤みができる原因は肌の内側の「炎症」で詳しく紹介しているので、チェックしてほしい。

それに対し、今回テーマとなっている茶色のニキビ跡は「炎症後色素沈着」と呼ばれるものだ。

つまり、肌に「色素沈着」を残しているニキビ跡というわけだ。ここが赤みの場合と大きく違うところだろう。

とはいっても、これが目立つことには違いない。

顔にできれば、見た目のイメージもずいぶんと変わってしまうし、メイクでも隠しきれなかったりと、多くの人を悩ませている。

しかし、今日で悩むのをやめて、ぜひ前向きにこれの治療に取り組んで欲しい。最初にも述べたが、これは必ず治せるからだ。

メラニンとニキビ跡の関係

茶色をした色素沈着タイプのニキビ跡はなぜできるのか?

その答えを先に言っておくと、これはニキビの炎症によって「メラニン」が生成されるからである。

次から、このメラニンとニキビ跡の関係について簡単に説明しよう。

メラニンとは

メラニンについて詳しく知らなくとも、耳にしたことはあるだろう。

例えば、紫外線による日焼けやそばかすができるのは、メラニンが原因であると良く説明されている。

また、私達の髪、肌、瞳などの色を決めているのも、こちらのメラニンであるのは多くの方がご存知かと思う。

そんなメラニンは、今回紹介している茶色のニキビ跡の原因でもあるのだ。

肌を守る為に生成される

ニキビの炎症によって生成されるメラニンだが、今度はこれについてもう少し詳しく説明したいと思う。

ニキビの炎症は、どうして先程述べたようにメラニンの生成につながるのだろうか?

その答えは、肌にとって危険な現象となる炎症を「吸収する為」なのだ。

メラニンは、そばかすやシミなどの原因になる為、良く悪者扱いされている。みなさんの中にも、「メラニン=美肌の大敵」と考えている方がいるかもしれない。

しかし、先程挙げたようにこれは肌を守る為に作られるものなのだ。

私はメラニンに対して良いイメージが全くなかった為、はじめてこの仕組みを知った時、非常に驚いた。

今ではメラニンに対する考え方がガラリと変わってしまった程である。

話が少し脱線してしまったが、メラニンが生成されるのはこのように「肌を守る為」と覚えておいてほしい。

ニキビの炎症は紫外線よりもダメージが強い

メラニンは、ニキビの炎症だけに反応して生成されるのではない。この他にも、紫外線や肌をこすった時の摩擦などがある。

紫外線が強くなる夏になると日焼けをしたり、目を擦る癖でその周りに色素沈着ができてしまうのも、これらの行為がメラニンを生成させているからだ。

つまり、紫外線や摩擦といった危険から、肌を守っているがゆえの現象なのだ。

しかし、ここでひとつ恐ろしいことがある。

それは紫外線を浴びることよりも、ニキビの炎症はより肌への危険度が高いということだ。これは、それだけ多くのメラニンが生成されている状態といっても良いだろう。

もちろん、紫外線を長らく浴びるのも肌には良くない。しかし、日常生活の中で浴びる少しの紫外線よりも、ニキビの炎症はより強いダメージを肌に与えてしまうわけだ。

メラニンが生成されるまで

メラニンの生成は、ニキビの炎症によって行われることは理解はできただろうか。

ここからはせっかくなので、その仕組についてもう少し詳しく説明したいと思う。もっと詳しくメラニンと茶色のニキビ跡について知りたい場合や、治療に活かしたいというならば、ここから先を参考にしても良いだろう。

すでにご存知だったり、なんとなく知っておければOKという場合は、ここでの説明はスルーしてもらって良い。

それでは、まずはメラニンが生成されるまでの説明を以下から3つの項目にわけて行おう。

① アクネ菌

茶色のニキビ跡ともいえるメラニンの生成についてもっと踏み込んで説明すると、これは「アクネ菌」によって起こる現象といえる。

アクネ菌はニキビと深く関わりがあり、肌に分泌される皮脂をエサとして増殖や活発化を行い、やがて私達が良く知っているニキビを作りだしてしまう。

では、このアクネ菌を危険とみなしメラニンが生成されているのかと言えば、そうではない。

これが生成されるまでにはいくつかの過程があり、そのひとつが「活性酸素」の発生だ。

② 活性酸素

活性酸素は私達の体内に常駐しているもので、癌などの病気や老化の原因として知られている。
また、生成されるメラニンの「材料」となっているのもこれなのだ。

この説明だけだと、健康や美容を脅かしたりとあまり良いイメージが持てないだろう。しかし、活性酸素は体内を細菌から守る働きも行っている。

つまり、アクネ菌という細菌に反応し、それから体を守ろうとする為にこれが発生するのである。

だが、やはりこの時発生した活性酸素は、肌にとってよろしくない。

これは上記したようにアクネ菌から体を守る為に発動をしているのだが、この働きが肌への攻撃にもなってしまうのである。

③ 情報伝達物質とメラニンの関係

アクネ菌や紫外線などの危険が肌に及ぶと、そこでは先程挙げた活性酸素の他にもエンドセリンやメラノサイト刺激ホルモン(MSH)などのホルモンが分泌される。

これらはまとめて情報伝達物質といい、肌の1番上にある表皮で分泌される。そして、これらがメラニンを生成させる指令をだしたり材料となっているのだ。

なんとも小難しそうな名前であるが、特に詳しく覚える必要はない。

先程説明したように、メラニンの生成はアクネ菌や紫外線という危険により発生した情報伝達物質によって作られている程度に覚えておけば良いだろう。

基底層にあるメラノサイト

これまで生成までの過程について説明したが、次はいよいよ生成される段階についてだ。

早速であるが、メラニンは「メラノサイト」によって作られている。これは表皮の最も下に位地する「基底層」に存在しているものだ。

情報伝達物質の中にメラノサイト刺激物質(MSH)があると先程紹介したが、名前のまんまこれやエンドセリンなどがメラノサイトを刺激し、生成の指令を出している。

① 表皮以下へのダメージを防止

メラノサイトは、一体どうやってメラニンを生成しているのだろうか?
それは、活性酸素の説明で紹介したように、この酸素を材料として作られているのだ。

活性酸素は体をアクネ菌から守ろうとしてくれるが、肌の老化や病気などの悪影響を及ぼしてしまう。

メラノサイトは、そんな活性酸素を分解したり吸収したりし、メラニンを作っているわけだ。

具体的にはこれを行っているのはチロシナーゼで、表皮を超えた真皮や脂肪層にまでダメージが及ばないようにしっかり防止してくれているのだ。

② 無くてはならないもの

ここまで説明したように、メラニンは肌に及ぶ危険を吸収(防止)する為に生成されるものなのだ。

生成されたメラニンは、いわゆるシミやここで本題としている茶色のニキビ跡そのものであるには違いない。

しかし、もしもこれが肌で生産されなければどうだろうか。

紫外線の場合だと、肌に水ぶくれなどの炎症が起きてしまい、太陽の下を安易に歩くことができなくなってしまう。

また、皮膚がんを患うリスクも上がってしまうのだ。

このように考えると、肌にとってメラニンは無くてはならないものといえる。

ターンオーバーで消える

メラニンの仕組みがわかったところで、次は茶色のニキビ跡が必ず治るその理由について説明しよう。

その理由として第一に言えるのが、メラニンが生成されるのが「表皮」だからという点だ。

肌は、1番上から表皮、真皮、皮下組織と3つの層からなっているが、表皮はこのなかで唯一ターンオーバー(肌の代謝)が行われる場所だ。

そんなターンオーバーがしっかり行われている肌は、自然と肌の代謝が良好となり、傷やニキビも治りやすい。

これは基底層(表皮の1番下)で生成されるメラニンも、代謝によって徐々に薄くなり消えてく状態であり、この繰り返しによって肌から綺麗さっぱりと茶色のニキビ跡が消えてくれるのだ。

表皮で起きているから治療ができる

茶色をしたニキビ跡の正体は、今回説明したように生成されたメラニンである。

私は初めにこのタイプのニキビ跡は必ず治せると述べたが、これが表皮で起こっている現象だからなのだ。

表皮は先程も挙げたように、ターンオーバーができる場所だ。

クレーターのように表皮そのものがえぐれていたり、凹んでしまうと修復は難しくなるがが、色素沈着が起きている場合は治すことができる。

ここでポイントとなる治療方法を挙げるとすれば、「ターンオーバー」を意識することだろう。

メラニンを含んだ細胞は、ターンオーバーがしっかり行われることでどんどん上に押上られ、やがて薄く小さくなって消えていくものだ。

だが、逆を言うとこれが正常に行われていなければ、いつまで経ってもそこに茶色のニキビ跡が残ってしまう。

それどころか、ニキビができやすい環境も作ってしまい、ニキビ跡を治療するどころか新たにニキビができてしまうリスクも高まってしまう。

今回紹介した内容をきっかけに、茶色のニキビ跡ができる仕組みを把握するのはもちろん、治療のひとつとしてターンオーバーも重要であることを知っておこう。

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